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2020.03.07
ポルトガル訪問記
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ポルトガル訪問記から
アルヴァロ・シザの建築が素晴らしいとかねてより一度は是非見てみたいと思い
訪れたのはポルトガル・リスボン。
カラトラヴァ設計で有名なリスボン郊外・オリエンテ駅の延長線上の様なモールを抜けて行くと海に面する広場にパヴィリオンは在る。
リスボンの街と言えば印象的なのがタイル「アズレージョ」、このお家芸とも言えるタイルはシザの建築にも色鮮やかに使われていた。タイルは皮膚感覚とでもいおうか、外壁の装飾や地下鉄の壁画などリスボンの街の至るところに見られた。
この感覚があってこそ、シザはコンクリートのマッスをあんなに軽やかに、「スキン」のように扱えたのかな、と想像したりする。
切り取られた空間に見える水平線、そこを行く船などが予め織り込まれていた絵の様に、眺めていると不思議な感覚に誘い込まれる。子供たちは架構の下で、自然と居心地のよい辺りを占めて、楽しそうに走り回っていた。
様々な角度から違った印象を見せるパヴィリオン。まるでギリシャ神殿の様な美しい比率が用いられ、これがシザか!と。感慨深い。ポルトの街にもっと見所があると言うから、次は是非訪れてみたいものだ。
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